「夏の甲子園」全国高校野球選手権大会も開幕し、いよいよ夏本番だなと感じている方も多いのではないでしょうか?
今年の甲子園・そして地方大会も様々なドラマがありました。
「高校ビック4」で今夏の甲子園にたどり着けたのは星稜の奥川選手のみですし、一発で決まるトーナメントの怖さという物を改めて感じます。
さて、毎年この時期になると「甲子園を沸かせた選手・学校」や「消えていった天才」など、高校野球や甲子園にまつわる様々なエピソードがTVで放送されますよね。
テレ朝系では「高校野球総選挙」、朝日放送では「女子マネージャーがたった一人の野球部で地方大会出場を目指す実話『青空ふたたび』」などなど…
➡️青空ふたたびのマネージャーの実話モデルは誰?小宮山佑茉は実在する?
そして、TBS系では「消えた天才」が放送されます。
「18人連続三振での完全試合を達成した天才」と番宣CMが流れているので気になっている方も多いのではないでしょうか?
コアな野球ファンなら一度は聞いたことがある選手。
本日は「伊藤英二」さんの現在や経歴などについて書き綴っていこうと思います。
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18人連続奪三振の消えた天才投手は誰?
高校史上最高111本のホームランを放ったスーパースター清宮幸太郎。そんな清宮以上の怪物と呼ばれた天才ピッチャーがいた!
その天才はリトルリーグ時代、全打者三振で完全試合を達成する史上初の大偉業を達成!
しかし、プロになることもなく中学で突然消えた… 早すぎる引退の真相には、天才ゆえの悲劇が!
「消えた天才」で特集される方のうちの1人のエピソードですが、「リトルリーグ時代、全打者三振で完全試合を達成する史上初の大偉業」って凄すぎますよね。
この記録は2012年に達成された記録で、書かれている通りもちろん史上初の大偉業。
「ミラクルジャイアンツ童夢くん」という昔のアニメで主人公の父親が「81球全打者奪三振完全試合」をしたことがありますが、まさかそれに近しい偉業がリトルリーグとはいえ行われていたことに驚きを隠せません。
この一件はネットや普及し始めだったSNSなどでも大きな話題になり、出場する大会にはマスコミが殺到。当時、東京北砂リトルに所属していた現日ハムの清宮と並び称され「怪物」と呼ばれていました。
その怪物の名前は「伊藤英二」。
中学1年生で130kmの直球を投げるまさに怪物でした。
伊藤英二の経歴やプロフィール!
名前:伊藤英二(いとうえいじ)
誕生日:8月21日 現在19歳
出身:仙台市
身長:162センチ 体重:82キロ
学歴:仙台市立西山小学校→仙台市立西山中学校→仙台城南高等学校
野球歴:仙台東リトル・北六バッファローズ・宮城野シニア
中1ですでに130km超の直球を投げ、投攻走すべてで桁違いで身長162センチ体重68キロの恵まれた体格。
小学2年の頃には声変わりが始まり身長がどんどん伸び、小4の頃にはほぼ体格ができあがっていたそうです。
あまりの成長の早さに周りから病院に行くことを勧められ、病院で「思春期早発症」と診断されました。
「思春期早発症」
通常よりも2~3年程度早く思春期による体や心の変化が始まる症状。
体は早く成長するが、その後は小柄なままで身長が止まってしまう可能性が高い。
中1から身長が全く伸びなくなり、リトルからシニアに変わってホームまでの距離などの違い、周りの肉体的な成長、かかるプレッシャー、そして目にするネットなどでの「終わった」という言葉の数々…
2013年6月に行われた復興支援イベントで当時オリックスの糸井と1打席真剣勝負をしたこともありますが、その後シニアクラブを退部。完全に野球から離れていきました。
重圧のかかる中での野球に楽しさが見出せず、次第に学校にも行かなくなり、家でゴロゴロしたり、友達とたむろしたりしていたそうです。
転機となったのは中学3年生の時。
かつて所属した北六バッファローズの当時監督だった早坂氏に電話をかけ、野球に対する思いを語り、そして一人の人物を紹介されます。
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伊藤英二の現在や進路
かつての恩師・早坂氏に紹介されたのは、仙台城南高校の野球部監督・角晃司さん。
「過去は関係ない。一緒に周りを見返そう」
と声をかけてくれたそうです。
仙台城南高校に進学した伊藤英二さんは投手から野手に転向。
角監督も無理に投手を薦めず「もともと打つ方が好きだった」という伊藤さんの思いを汲んだそうです。
「体格で超されても、練習でカバーすればいい」と吹っ切れ、ウエイトトレーニングを中心に体を鍛え上げて体重を増やし、その結果…
身長162センチ・体重82キロ・腕回り35センチ・太もも61センチ
と凄まじい肉体を作り上げ、なんとスクワットでは240キロあげたそうです。
これは2017年当時広島カープに所属していた新井選手と同じ記録だそうですから、その驚異的な筋力はまさに「怪物」ですよね。
1年の春からベンチ入りし2年には4番に、チームの主軸として甲子園を目指して奮闘されましたが惜しくもその夢には届きませんでした。
以降彼の情報はネット上にもほとんどなく、本人のツイッターと思われるアカウントが存在しているのですが近況等については書かれていません。
選手に対する評価というのは身勝手で一方的なものですから、本人を苦しめることももちろんありますよね。
ただ、様々な困難があっても挫折した気持ちをもう一度奮い立たせて野球に取り組み、そしてその努力の結晶とも言える凄まじい肉体を作り上げた伊藤さんはまさに「怪物」ではないでしょうか?
少なくとも私はそう思います。
加工された映像
9月5日に「映像の加工」が話題になりましたが、加工された映像がこちらです↓
「消えた天才」
球の速さを
2倍に捏造した時の映像 pic.twitter.com/pKxpAyhkSP— 🐯DAIKI🐯 (@DAIKI_Reiwa) September 5, 2019
↑では「2倍」と書かれていますが、実際は「2割増しに加工されている」ということのようです。
この一件は伊藤さんをはじめ他の出演者の方々も被害者ですし、彼らの素晴らしい能力や実績は何一つ変わらないことは付け加えておきます。
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