画像引用:tokai-tv.com/mahirunoakuma/
大人の土ドラ・真昼の悪魔の結末やあらすじが気になる!
2016年の下半期は「ドラマ大豊作」でしたよね!
特に「逃げるは恥だが役に立つ」や「校閲ガール」なんかはかなり話題になりましたし、「恋ダンス」や「衣装」、はたまた「ロケ地」なども大変注目を集めたりもしました。
勢いそのままに2017年1月スタートのドラマも。良いスタートを切ったように思います。
特に「東京タラレバ娘」や「下克上受験」などの作品はかなり評判もいいですね!
私はまだタラレバ娘を観ていないのですが、下克上受験はかなりはハマっています^^
やっぱり深キョンは可愛いっすね〜(๑╹ω╹๑ )
あんな奥さん欲しいっすw
そんな好調の1月スタートのドラマから遅れること1ヶ月、個人的に楽しみにしているドラマが「真昼の悪魔」です。
ここ最近のドラマブームにちょっと乗り遅れているフジ系ドラマですが、この作品はかなり期待しているんですよ^^
東海TV制作の大人の土ドラは「火の粉」「朝が来る」と、かなり楽しませていただいた枠なので。
真昼の悪魔の主演は田中麗奈さん。
連ドラ主演は1年振りですがフジ系での主演は2年振りですね!
個人的に好きな女優さんですんでそこも注目ポイントだったりするんですが、
何よりも楽しみなのは「火の粉と同じ脚本・演出」ってことなんですよ!
同じ東海TV制作ってことで当然ちゃ当然なんですが、
土ドラ枠の最高傑作は間違いなく「火の粉」だと思っているので、そこは素直に嬉しかったですね^^
ユースケサンタマリアさんの怪演や追い詰められていく伊武雅刀さんの熱演、木南晴夏さんや佐藤隆太さん・大倉孝二さんetc…役者さんが素晴らしかったのも付け加えておきます!
酒井若菜さんが役作りの為、前歯を抜いて銀歯に変えたのも話題なったりしましたよね〜。
そんなこんなで「真昼の悪魔」にはかなり期待しているのですが、ある種の不安要素もあったりします。
それは「オリジナル要素」ってこと。
「大人の土曜ドラマ」として現在の枠で放送されるようになってからは
“リテイク〜時をかける想い〜”以外、原作がある作品を放送していますがだいぶオリジナル要素がある印象です。
例えば、「火の粉」では木南晴夏さん演じる佐々木琴音はオリジナルキャラクターですし、結末が原作とは違っています。
結果それが功を奏したように・・・というか佐々木琴音というキャラクターが加わる事で武内というキャラクターの深みが一段増したと思います。
これは演出面の話にもなってきちゃいますが、朝が来るの川島海荷さんがふっくらし過ぎて原作の描写と違う・・・ってことなんかもあったりして「?」も多かったのですがね^^;
ってわけで今回は、
・原作について
・あらすじは?
・真昼の悪魔は原作と違う要素が入って来るのか?
なんかを個人的な見解をマシマシでお話しさせていただきます♪( ´▽`)
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真昼の悪魔の原作とあらすじ!
さてさて、
先ほど「大人の土ドラは原作がある作品を放送している」と書きましたが、
真昼の悪魔も勿論原作があるドラマとなっています。
作者は遠藤周作さん
画像引用:Wikipedia
遠藤周作さんと言えば、マーティン・スコセッシ監督が手がけた映画「沈黙」で有名ですね。
原作タイトルはドラマと同じく「真昼の悪魔」。
刊行されたのが1980年・・・昭和55年ということですから
およそ40年近く前の作品が原作ということになります^^;
真昼の悪魔の原作本はこちらですね↓
作品のテイストは大別すると「医療ミステリー」であろうと思います。
まぁ、語彙力の足りない私の言葉で表現すると「サイコ的」とでも言いましょうか・・・。
私は数年前に読了しているのですが、
ぶっちゃけ最初が一番きつかったですね^^;
ただある程度読み進めていくとグイグイと引き込まれていきました。
最後はなんとも後味の悪い読感でしたが・・・っとそれは後述します。
真昼の悪魔のあらすじについては、原作のあらすじではなくドラマ版のあらすじを引用させていただきますね↓
美人外科医のウラの顔、
自分でも理解ができない本当の顔とは…
空虚が女神を、悪魔に変える…とある教会のミサで神父は言う。
「悪魔は埃(ほこり)に似ています。誰も気づかぬうちに、目立たずそっと忍び込み、たまっていくのです。みなさんの心の中に…」後方の席で神父の言葉を聞いている女性・大河内葉子。その美しくも無表情な顔からは、彼女の内面がまったくうかがい知れない。
一方、作家志望のとある青年・難波聖人は、腹部に猛烈な痛みを覚え、 大学の山岳部のOBで面識のあった医局長の吉田誠のいる病院に駆け込んだ。
対応するのは、白衣の医師・葉子。虫垂炎だと診断し、てきぱきと指示を出す葉子。
激痛に耐える難波の顔を両手で包み込み、優しい声をかける。
美しい女神のような葉子の姿に、難波は地獄の痛みが和らいだ気がした…
手術は無事に成功し、入院することになった難波は、愛想のいい清掃員・芳賀明善と出会う。
少しおせっかいだが、院内の事情に詳しい芳賀とすぐに意気投合する。そして何より、美しく優秀な葉子が担当医になったことに喜ぶ。
しかしそれは、大いなる絶望と破滅への入り口であった。引用:東海テレビ
大河内葉子を演じるのが田中麗奈さんですね!
そして難波を演じるのが中村蒼さん!
文字で見るとわかりにくいと思いますので、公式の予告動画をご覧ください!
雰囲気がものすごく出ていていい感じです♪
脇を固める役者さんの中には伊武雅刀さん・大倉孝二さんもいますね!
火の粉と同じ「森雅弘 演出」「香坂隆史 脚本」ということですから、信頼しているキャスト配役って感じでしょうかね^^
さて、最後に気になる「原作との違いは?」「ネタバレについて」書かせていただきたいと思います。
苦手な方はここでブラウザバックを推奨しておきますね^^;
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真昼の悪魔の結末やネタバレは?原作との違いも!
まず、原作の結末について書かせていただきますね。
※内容は原作本ですが、少しドラマに合わせて書いています。
『女医(大河内葉子)』は次々と人や生き物の命を奪っていくのですが、そこに葛藤などはなく罪の意識も持っていません。
表向きは天使・裏は悪魔。
そんな感じなのですが、「空っぽ」という言葉が正しいと思います。
心の空虚を満たすために行なっている様々な悪行の数々を神父に告白するも神父はただ祈るのみ。
『女医(葉子) 』はその後も抗がん剤の人体実験などを繰り返していきます。
一方、緊急入院した病院で担当医となった『女医(葉子)』に好意を持っていた難波聖人は、病院内で起きる事件に葉子が関わっていると疑問を持ち、父親の入院の付き添いで病院に出入りしてた芳賀と悪事を暴こうとしていくのですが、彼女の悪事を暴くどころから疑心暗鬼に陥り、神経症と診断されて神経科の病室に移されてしまう。
「ノイローゼ」ということで誰も話を聞いてくれず、挙句には芳賀が裏切ってしまいます。
この芳賀の裏切りがこの作品のミステリー色というかミスリードですかね。
芳賀の裏切りは「退屈だから」です^^;
難波聖人は神父が身元引き受け人となってくれたおかげで退院できたものの、『女医(葉子)』に何一つ傷を負わすことはできなかった。
しかも人体実験の成功で病院は潤い、葉子は資産家の男と結婚。
今後も人体実験を続けていく・・・
・・・はい。後味が悪い終わり方なんですよね^^;
難波聖人を救った神父は全てを知ることになるのですが、葉子を糾弾・告発することなく、ただ「あなたのために祈る」という言葉だけを残して去っていくんです。
難波の「聖人」という名前がなんとも皮肉な感じ。
正義か悪か・・・という書き方をするとちょっと違う気もしなくもないですが、
倫理的に正しいはずの難波聖人がズタボロになっていくわけですから、ただただ「理不尽」なんです。
悲しいかな勧善懲悪は基本フィクション世界の話。
祈ることしかできない神父、退屈だからと裏切る芳賀、人体実験に協力する上司・・・
能力のあるやつが様々なことをコントロールするなんて簡単で、正義だ悪だなんてなんの力にもならず「結局は世の中理不尽だらけだよな」って改めて感じた一冊でもあります。
原作との違いについてですが、
根本的な違いが存在します。
金田一少年とコナンの違いとでもいいますか、原作では「4人の女医のうちの誰が?」ですが、ドラマではすでに葉子とわかっています。
なので作品の作り方というか見せ方がそもそも違います。
さらに、この作品を放送する上で「さすがに無理だろ?」って描写が多数あったりします。
ネズミをギューと握って…とか、溺れさせて…ってのは・・・流石に難しいでしょうね^^;
そういった部分を若干薄めな表現に切り替えたり、病院の細かい部分の設定を現代版に切り替えるなどの「改変」はあるでしょう。
ただ、作者の遠藤周作さんは1996年9月29日・73歳で亡くなっていますので、原作者への許可が取れないわけですよね。
けど、芳賀のキャラ設定がちょっと違ったりしているので、出版元からある程度の変更は認められているようですね。
ラストには関しては「火の粉」のような改変は難しいように思います。
まぁ後味の悪いラストですが改変する理由もあまりないように思いますしね^^;
予告動画を観た感じ、田中麗奈さんの狂気な感じにとてもグイッと引き込まれたのですが、ぶっちゃけ原作の『女医』のイメージとは少し違うかな・・・ってのが個人的な見解です。
ただ、「朝が来る」の川島海荷さんがそうだったように、原作で描かれてるキャラクターの特徴と違った部分があったとしても、トータルで観たらそれはそれでありだった(個人的見解)ってこともあるのでね。
役者さんはもちろんのこと、演出の森雅弘さんと脚本の香坂隆史さんの手腕に期待したいところです。
本当に楽しみなドラマ「真昼の悪魔」。
観た上で改めて追記させていただきたいと思います!
※追記 3月12日(土)
盛り上がってまいりました!!!!
いや〜原作とはかなり違った展開となってきていますね〜
神父の立ち位置・難波のキャラやメンタル・芳賀のキャラ設定・大塚と葉子の関係性etc…
今後、難波と葉子の対決がどうなっていくのか、原作ではただ祈るだけだった神父がどういう行動をとるのか・・・
「原作から大きな改変はないでしょう」とか偉そうに言っていましたことを深くお詫びするとともに、演出の森雅弘さんと脚本の香坂隆史さんの手腕に脱帽です。
来週が楽しみだぁ〜!!( ;∀;)
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