石川界人のラジオでの不適切発言とは?内容や神酒ノ尊の対応への感想

声優業界に多少でも関わりがあった身からすると「うーん」と思ってしまう内容でもあったのですが、

酒造銘柄とタイアップしている日本酒の擬人化プロジェクト「神酒ノ尊-ミキノミコト-」に出演している石川界人さんが、自身のラジオで不適切な発言をし担当していたキャラクターを降ろされたという話。

 

21日に公式発表されてからツイッターなのでも「不適切発言」がトレンド入りするなど話題になっていますね。

すでに知っている方も多いと思いますが、不適切とされたラジオでの発言の内容や神酒ノ尊の運営側の対応に対する世間の感想などをまとめていきます。

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石川界人のラジオ内での不適切発言と騒動のまとめ

 

人気声優である石川界人さんが出演していた「神酒ノ尊」という実在する日本酒を擬人化したコンテンツの公式ホームページにこのようなお知らせが掲載されました。

「越乃寒梅役の石川界人さんにつきまして、ご本人のラジオ内で一部配慮に欠けた発言があり、
その発言に対して不適切とのご意見がありました為、弊社より要請の上、越乃寒梅役を降板いただくこととなりました。

後任は、高橋広樹さんにご担当いただくこととなりました。」

 

これ簡単にいうと「クレーム入って降ろされた」という内容ですが、この「神酒ノ尊」というコンテンツそのものが事態の背景にあります。

「神酒ノ尊」は「キャラクターを演じる声優は日本酒が好き」という触れ込みのもと「自身も日本酒が好きな声優たちがお酒を飲みつつ番組を進行する」という内容。

引用:prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000021450.html

 

さらには「実際の日本酒の擬人化」のため協力企業在りきで成り立っています。

キャラクター=協力企業の商品

ですので他のコンテンツよりもシビアな背景が今回の事態を引き起こしたと言えます。

 

では石川界人さんが言った不適切発言とはなんなのでしょうか?

それはご本人がパーソナリティを務めているラジオ番組(神酒ノ尊とは関係ない)で言った「糖質制限でお酒を飲まない」という発言。

この言葉が狩られてしまった結果、降板という事態になったわけです。

 

石川界人さんは2018年5月からスタートした「神酒ノ尊」のメインキャラクター「越乃寒梅」を演じてらっしゃいましたので、「主役降板」と言っても差し支えないかもしれません。

 

以上が石川界人さんの降板に関する時系列まとめです。

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神酒ノ尊の降板は妥当?感想をつらつらと

「神酒ノ尊」という作品のコンセプトをみてみると、

「日本酒好きな声優」「飲みながら進行」「日本酒の魅力を発信していく内容」「演じるキャラクターは実際の銘柄」

などあり、さらには各酒造メーカーと協力した「地域共同プロジェクト」とバンダイナムコのサイトにも書かれています。

引用:bnj.bandainamcoent.co.jp/example/mikimiko.php

先ほども述べましたが「実際の酒造メーカーの銘柄の擬人化」ですから、商品のイメージや企画のコンセプトに即していない事象があった場合、通常のアニメなどよりもシビアに精査されてしまうのは仕方がありません。

情報に正誤や食い違いがあるかもしれませんが、石川界人さんは「神酒ノ尊」のキャスティングが決まった後筋トレにハマっており食事制限なども含めた体質管理を行なっていたそうで、先の発言もそうした体質管理上の趣旨だったそうです。

「神酒ノ尊」は先の引用画像の一文のように「日本酒が好きな声優」がキャスティングされているわけですから、現在進行系の作品であるにも関わらず「前提」を一方的な理由で反故にする発言をしたのは石川さんサイド。

日本酒を飲まない人に日本酒の魅力を発信するコンテンツの主役を演じさせる…というのはやはりちょっと違うように思いますし、今回の降板は致し方がない部分も多いように思います。

とはいえ、ラジオで公になっていなければ継続していた…と思われますし残念ですよね。

 

正直な感想としては、フリートークのラジオでしかも収録なのになんでマネージャーなりがしっかりジャッジしなかったのかなぁ?と。

 

声優業界は超売れっ子声優でも単独マネージャーが付き毎回現場に同席することは少ない業界。

特にアニメのアフレコ収録などでは売れっ子であってもマネージャー同席は少ないのですが、「ジャッジ」が必要な仕事や初めての企業などとの場合にはマネージャーが来ることが多いです。

ジャッジとは「他の仕事との兼ね合い」や「イメージ」、「情報解禁」に関するチェックなどをマネージャーが精査したりプロダクションへ問い合わせたりすること。

例えば、クライアント側が求めている声がその声優の代表キャラクターだった場合などは権利上同じ声・喋り方で話すのは基本NGですし、演じている版権キャラクターのイメージを大きく損ねるのもNG。

そう言った部分や他の仕事の兼ね合いなどをマネージャーがジャッジして制作サイドに「今のはちょっと…」と指摘しつつ円滑に進めていくわけですが、今回の石川界人さんの件ではマネージャーが同席してなかったのかあるいは気付かなかったのか…そこが疑問であるところ。

CM契約多数の売れっ子の芸能人などはマネージャーや事務所がしっかりとチェックしていますが、声優業界はそこらへんがちょっとぬるいんですよね。

まぁそれは「ギャランティの差」なども大きく影響してて使える人員の数も限られているという業界の体質も多分に影響してるんですがね…

 

それに芸能界で企業が絡む仕事をする場合はしっかりとNG事項や違約した場合の対処などが盛り込まれた契約書を取り交わします。

しかし声優業界ではあまりそう言ったことはないです。現在は多少なりともしっかりしてきているとは思いますが、吉本問題で話題になったりもした「口約束の世界」でもあります。

 

そう言った部分を強く感じた一件でもありました。

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