画像引用:特許庁
PPAPの商標登録で話題の”上田育弘”ってどんな人?
皆様どもです!puraです!
相変わらず寝つきが悪く、今日も今日とてベッドに潜りながらスマホでネットニュースを見ていたのですが、“PPAP”が話題になっておりました。
PPAP…
2016年下半期、世界的なムーブメントを起こしたピコ太郎氏の代表楽曲ですが、失礼ながらちょっと旬は過ぎた感じも否めませんよね^^;
とはいえ、さだまさしさんや国立劇場がカバーをして大きな話題になったりしていますから、まだまだ持ちそうな気もしなくはない…ってところでしょうか?
➡️PNSP(ペンヌリサンポーサンポーペン)の歌詞や三方(Sampo)の意味!
しかし、どうやら誰かがカバーしたとかではなく、
「PPAPの商標登録」について
色々ある感じ。
早速Twitterで検索してみると、
上田育弘・ベストライセンス・またお前か
こんなワードが多数を占めておりました。
さてさて、一体何があったのか?
・上田育弘って何者?
・ベストライセンスって?
・PPAPはどうなるの?
などについてチェックしていきたいと思います!
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上田育弘の経歴やベストライセンスって?
上田育弘さんは53歳の“元”弁理士の方です。
弁理士ってあまり聞きなれない言葉ですよね?
Wikipedia先生よると
弁理士は、優れた技術的思想の創作(発明)、斬新なデザイン(意匠)、商品やサービスのマーク(商標)に化体された業務上の信用等を特許権、意匠権、商標権等の形で権利化をするための特許庁への出願手続代理や、それらの権利を取消又は無効とするための審判請求手続・異議申立て手続の代理業務を行うものである。
引用:Wikipedia
端的に言うと
弁理士法で規定された知的財産権に関する業務を行うための国家資格者
ですね。
ちなみに上田育弘さんは、2013年に弁理士会の会費を滞納して弁理士登録を抹消されています。
その他の情報というと・・・
歌を歌ってますw
ネットでいろいろ調べていたら、弁理士として様々な動画をYouTubeに投稿している傍ら、オリジナルの楽曲を披露されていました↓
その他弁理士関係の動画では
“ベストフレンド弁理士試験受験ゼミナール“としてアップされたりしていましたが、
ホームページが閉鎖されており、現在も活動されているかは定かではありません。
現在は「株式会社ベストライセンス」の代表として活動されているのですが・・・
この方、割と有名な方でして^^;
まぁ〜ザックリ言いますと
自社とは無関係の既存の団体や人物・トレンドワードに関連した商標をガンガン出願しまくっている
という方なんです^^;
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PPAPだけじゃない!他にもこんな商標登録も!
ピコ太郎さんの大ヒット曲「Pen-Pineapple-Apple-Pen(PPAP)」で使われるフレーズ「ペンパイナッポーアッポーペン」などが、大阪府内にある無関係の企業によって商標出願されていたことがわかった。
商標登録出願についてツイッターで情報を流しているアカウントの投稿が1月24日夜、ツイッター上で話題になった。弁護士ドットコムニュースが、特許や商標の検索サイト「J-PlatPat」で調べたところ、昨年11月に出願されていたことが確認できた。
引用:Yahoo!ニュース
上記のニュースは2017年1月24日のニュースなのですが、
ここに書かれている「大阪府内にある無関係の企業」というのが、上田育弘さんが代表を務める「ベストライセンス」なんです。
商標登録を簡単に検索できる「J-PlatPat」で「PPAP」と検索してみると、このような検索結果が出てきます。
画像引用:J-PlatPat
ご覧の通り、ピコ太郎氏が所属しているエイベックスよりも前にベストライセンスが出願しているのがわかりますよね?
実はこういったことが過去多数発生していまして、上田育弘氏やベストライセンスが多く関わっていると・・・。
なので、弁理士の方々や経緯を知っている方からしたら「またか」となっているとの事なんですね^^;
PPAPは氷山の一角でして、過去には
・民進党
・あまちゃん
・じぇじぇ
・ラブライブ
・ピカチュウ
・北陸新幹線
・STAP細胞はあります
まぁ、他にも腐るほどあるのですが、とにかくトレンドワードをガンガン商標登録申請してるんですw
ちょっと古いデータですが、
2015年、国内全体の商標登録出願件数は約14万7千件
上田氏とベストライセンスが出願した件数は1万4786件
・・・はい。
なんと、日本全国で出願された件数のおよそ1割が上田氏関連なんですねw
なんでこんなことができるのかというと、
出願時点ではお金はかからない
ということなんですね。
お金を払わずに半年経った場合、出願は取り消される事になる上、昨今はネットで手続き出来ることからガンガン出願をしている・・・と。
➡️特許庁・電子出願
しかも、特許や商標は基本的に「先願主義」ですから、要は早い者勝ちですよね。
商標法における先願主義とは、同一又は類似の商品又は役務に使用する同一又は類似の商標について二以上の出願が競合した場合には、最先の出願人にのみ商標登録を認める主義をいう(8条)
なぜ上田氏がこのようなことをしているのかというと、
上田氏ご本人は朝日新聞のインタビュー記事でこのように発言しています。
――大量の商標を出願する目的と、始めたきっかけは
将来に自分で商標を使う、他人に権利を譲渡する、先に出願しておくことで権利を仮押さえする。この三つが狙いだ。2013年に弁理士会の会費を滞納して、弁理士の登録を抹消され、出願代理人として活動できなくなった。そこで、自分で商標を出願することにした。
――なぜ、手数料を払わないのか
権利化するメリットがあるものを、後から厳選して払う。数千件の中からいくつかを選び出す。もうけにはまだなっていないが、いつカネに結びつくかわからない。欲しい人が現れれば実になる。
引用記事➡️朝日新聞
言ってみれば「ビジネス」なわけですね。
ただ、一般的な感覚からすると「これって違法じゃないの?」って思いますが、
違法ではないようなんですよね〜。
しかし、特許庁はこのようにコメントを出しています。
「商標法上、出願された商標が出願した人の業務に関係する商品などに使用するものでない場合や、他人の著名な商標の『先取り』となるような出願は商標登録されることはない」
つまり、正当性のある方がちゃんと商標登録できますって発表しているわけです!
詳しくはこちらの記事をご覧ください↓
個人的に一番気になるのが、
上田育弘氏は商標出願乱発でお金を稼げているのかな??
ってことなんですが・・・
2016年6月の段階ではまだお金になっていないようですw
ではでは、最後までご覧いただきありがとうございましたm(__)m
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